動物病院に必ずと言ってよいほど置かれている「サイエンス・ダイエット」とは、どのようなキャットフードなのでしょうか。

成分の分析と口コミのまとめ、サイエンスダイエットとロイヤルカナンの比較を行いました。

■サイエンス・ダイエットとは

サイエンス・ダイエットはヒルズ・コルゲートが販売するキャットフードのシリーズです。
ヒルズのキャットフードは、年齢や体質別の「サイエンス・ダイエット」年齢や臓器別のケアが可能な「サイエンス・ダイエット〈プロ〉」療養食の「プリスクリプション・ダイエット」の3つに分けられます。
万が一猫ちゃんの体質に合わなかった場合、全額返金保証を行うほどの自社の製品に自信を持っています。

■原料と成分は安全?を分析してみた!
今回は肥満気味な猫ちゃん用「サイエンス・ダイエット ライト」の成分を分析します。

肥満解消のため食物繊維を多く使用し脂質を抑え、カロリーは 346kcal/100g とかなり低めです。
体重コントロールのほか、下部尿路疾患への配慮や目や心臓の健康を守るタウリンも配合されているのは非常に良いポイントです。

主原料はチキンとターキー、その他たんぱく源としてえんどう豆を使用し、たんぱく質を 30%以上確保しています。
メーカーによる製品紹介では「極上うま味成分」を配合しているとこのことですが、おそらくチキンエキスによるうま味と考えられます。

食物繊維は消化吸収されない「不溶性食物繊維」とおなかの中で膨らみ満腹感を得ることができる「水溶性食物繊維」をうまく組み合わせているようです。
飼料として安価で食物繊維豊富なビートパルプ、お通じ運動を活性化するセルロース、たんぱく質と食物繊維を多く含むえんどう豆を使用しています。

ここまでは良い点がかなり多いように感じられますが、気になる点は穀物の多様です。

アレルギーへの配慮は一切なく、おなかの弱い猫ちゃんには与えられないキャットフードと言えます。
また、科学的な観点から設計されたキャットフードという事もあり、食物由来の栄養が非常に少なく、キャットフードというよりサプリメントのような印象です。
確かに低脂肪・低カロリーですが、肥満防止のためだけにサイエンス・ダイエットにこだわる必要は一切ありません。

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■【療養食対決】サイエンス・ダイエット対ロイヤルカナン

インターネット上でも「ヒルズとロイヤルカナンどちらがいいですか?」という質問が多く見られます。
そこで同じ用途で使用するキャットフードの成分を比較し、どちらが良いのか調べてみました。
今回比較対象とするのは「ヒルズ プリスクリプション・ダイエット K/D(腎臓病の療養食、以下「ヒルズ」とする)」と「ロイヤルカナン 腎臓サポート(以下「ロイヤルカナン」とする)」です。

【成分表示】栄養素は大差なし
ヒルズはパーセント表記、ロイヤルカナンはグラム表記のため、具体的な比較を行う事ができませんでした。
仮にロイヤルカナンの数値をパーセントと置き換えた場合、ヒルズとロイヤルカナンは「成分に大差なし」という事になります。
成分だけでみると、どちらを選んでも問題ありません。

ロイヤルカナン公式サイトはこちら

ロイヤルカナンについて詳しくは下記からどうぞ

ロイヤルカナン成分や評判についてまとめてみた

【たんぱく質制限】

ヒルズはたんぱく質を「制限」し、ロイヤルカナンは高消化性のたんぱく質を「適量」配合している
なぜたんぱく質を制限する必要があるのかというと、体内で消化されなかったたんぱく質は有毒かつエネルギーにならない形で血液を循環します。
未消化のたんぱく質を肝臓で尿素に変換したのち腎臓でろ過しなければいけないため、毒素の排出に忙しい腎臓がさらに忙しくなるのです。
たんぱく質による腎臓の負担を軽くするべく、それぞれのキャットフードに工夫が見られます。ヒルズはたんぱく質を鶏肉と全卵のみから、ロイヤルカナンは超高消化性小麦タンパク・大豆分離タンパク・加水分解動物性タンパクと呼ばれる、分子が非常に小さく消化吸収に優れた独自のたんぱく質を使用しています。
ヒルズはたった2つの原料からたんぱく質を 25% 以上確保しているため、シンプルな分安心できるとも言えます。
「ロイヤルカナンの小麦タンパクはアレルギーが心配…」と思われる飼い主さんも中にはいらっしゃるはずです。
超高消化性小麦タンパクは消化率 90%のため、アレルギー反応が起こる前に消化吸収が完了することが予想されます。タンパク源のシンプルさはヒルズの勝ち、消化吸収の良さはロイヤルカナンの勝ちとなります。
総合的に見ると「どちらも悪くない」です。

【アレルギー】

どちらも食物アレルギーに配慮されていない
たんぱく質を制限する分、カロリーを脂質などほかの成分で補う必要があります。
そこで手っ取り早くカロリーを確保できるのが「炭水化物」です。
ヒルズはシンプルに米・コーングルテンを使用し、ロイヤルカナンは米・コーンフラワー・コーン・コーングルテンとアレルゲン満載な点が気になります。
とうもろこしと小麦は猫ちゃんが消化酵素を持たないため、胃や腸の負担が大きいため、避けるべき食品です。いずれのキャットフードも炭水化物の含有量は記載されていないため、どれほど使用されているかは定かではありません。
しかし、ロイヤルカナンはとうもろこしを「コーンフラワー・コーン・コーングルテン」と分けて記載しているところを見る限り、とうもろこしの含有量が多いのではないかと考えられます。
わずかにでもアレルギーのリスクを抑えたいならば、ヒルズを選ぶのが賢明と言えます。

【酸化防止剤】

ロイヤルカナンは危険な酸化防止剤を使用している
ロイヤルカナンの危険性に関して、インターネット上でも話題になっています。
適正量の使用とはいえ、強い毒性を示す BHAと没食子酸プロピルを酸化防止剤として使用している点は大きなマイナスポイントです。
ヒルズのように天然成分から酸化防止効果を得なければ、食品安全重視の現代では受け入れられないでしょう。

 

【結論】猫ちゃんの体質によるが、ヒルズがおすすめ
シンプルすぎる原料と、アレルギーリスクが抑えられている点、天然由来の酸化防止剤が決め手となりました。
ただし、たんぱく質の消化吸収率はロイヤルカナンが圧倒的に優位に立つため、おなかの弱い猫ちゃんに強くヒルズを勧める意図はありません。
また、ロイヤルカナンは 2017 年の製造・販売分から生産国が日本より食品の異物混入が多い韓国になるため、心配に思う飼い主さんが多いようでした。

ユーザーの反応

サイエンス・ダイエットのレビューをまとめてみました。

【評価する声】
・便通が良くなった
・これしか食べない
・小分けできるのがうれしい

 

食物繊維が豊富なため、便通が良くなる猫ちゃんが多いようです。
ヒルズ独特のうま味成分が食いつきをよくしているようで、 10 年以上与えている飼い主さんもいるようでした。

 

【残念な声】
・不自然な香りがする
・うんちの匂いがきつくなった
・リニューアル前のほうがよく食べた

 

ヒルズの残念な声はリニューアル前後に多い結果となりました。
リニューアル後の香りを嫌がる猫ちゃんや突然食べなくなってしまった猫ちゃんがいるようです。
現行のパッケージは小分けにパッケージされているのですが、密封チャックが良かったという声も上がっていました。
うんちの匂いに関しては、キャットフードを消化しきれていない可能性も考えられます。

 

サイエンスダイエットの評判をまとめると以下のようになりました。
・特有のうま味成分で食いつきが良い
・お通じ運動を活性化する効果がある
・リニューアルにより良くも悪くもなる

まとめ

今回はサイエンス・ダイエットの成分と口コミまとめ、他社製品との比較を行いました。
ヒルズの製品は猫ちゃん別に細分化されているため、獣医師と相談するかホームページで詳しく調べてから与えるようにしてくださいね。

管理人がキャットフードを実際に試してみました。
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