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猫の糖尿病とは?普通のキャットフードと療養食の違いとは?
目次でざっくりチェック
猫ちゃんがご飯を食べている姿は、まるで天使のようです。
しかし、それがあまりにも食欲旺盛「すぎ」ならば注意してください。
よく食べるのに太らない、そんな時は糖尿病の疑いがあります。
今回は恐ろしい糖尿病についてご紹介します。
糖尿病の疑いや太ってる猫には低炭水化物のキャットフードがおススメです。
糖尿病とは?
糖尿病とは、血糖値のコントロールができなくなる病気です。
糖尿病にかかると、食事から摂った栄養をエネルギーに変えることができず、体に様々な不調をきたします。
水をよく飲みトイレの回数が極端に増えるほか、食欲が無いのに吐いてしまったり、はまたま大食いになったり、歩き方がおかしい、全身のむくみなどが挙げられます。
これらの症状に気付いていながら放置すると、確実に糖尿病が進行し腎不全を併発することもあります。
糖尿病の原因は?
糖尿病の原因は大きく分けて2つあります。
1つめは加齢です。
猫ちゃんは7歳からシニア猫として扱われます。
シニア猫に対して成猫用のキャットフードを耐え続けると、必要以上の栄養を摂ることになり血糖値が上昇してしまいます。
また、シニア猫は運動量が少ないため、シニア用のキャットフードでも計量せずに与えるのは危険です。
2つめは肥満です。
猫の糖尿病は、ほとんどのケースが肥満によるものと言われています。
なかでもシニア猫は成猫と比べ運動量が少なく、肥満になりやすいのです。
不妊手術を受けた猫ちゃんは、ホルモンバランスの変化により太りやすくなるため、日頃から体重ケア用のキャットフードを与える必要があります。
肥満の猫ちゃんは糖尿病のリスクが高く、標準体重の猫ちゃんと比べると、糖尿病のリスクは約4~5倍とも言われています。
糖尿病の治療と予防
猫の糖尿病も人間の糖尿病も、2つのパターンに分けられます。
1つめは「インスリン」の投与が必要になるパターンです。
このタイプは、インスリンと呼ばれる血糖値を下げるホルモンを体の中で生成できなくなるため、毎日インスリン注射を打たなければいけません。
また、先天的な病気で血糖値を下げられない猫ちゃんも中には存在するようです。
2つめはインスリンの投与が必要ないパターンです。
正確には「インスリンの投与が必要ないかもしれないパターン」といえます。
このタイプはインスリンを体で生成できるため、あえて投与する必要がない猫ちゃんも存在するのです。
インスリンの生成はできるものの、肥満によりインスリンの働きが鈍くなり、思うように血糖値を下げられなります。
治療は運動と食事療法、つまりダイエットということになります。
体内で生成されたインスリンがきちんと役割を果たすよう、運動で基礎代謝を上げることが重要です。
以下の記事でダイエットについては書いております。
メタボリックスになってしまった肥満猫におススメのダイエット向きのキャットフード
食べていいもの悪いもの
糖尿病の治療中は食事にも気を使わなければいけません。
みなさまは「GI値」という言葉を耳にしたことはありますか。
GI値とは、食べ物が体に吸収されてから血糖値が上がるまでの時間を測定した値です。
このGI値が高ければ高いほど急激に血糖値が上がり、低ければ低いほど血糖値の上昇は穏やかということになります。
GI値の低い食べ物には、海藻・肉・魚・亜麻仁・緑黄色野菜・さつまいも等が挙げられます。
糖尿病の治療中は、極力GI値の低い食べ物がおすすめです。
食べてはいけないものは、必然的に「GI値の高い食べ物」ということになります。
GI値の高い食べ物は、砂糖(糖類)・とうもろこし・いも・穀物が挙げられます。
なかでも、とうもろこしと穀物はキャットフードに含まれていることが大変多いため、糖尿病の治療中に与えることは控えるべきといえます。
ウェットタイプのキャットフードには、とろみを付けるための小麦粉や増粘多糖類が含まれていることが多く、おやつ代わりにウェットフードを与えることはおすすめできません。
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食事の他におやつを与えている場合、せっかく下げた血糖値をおやつで上げることになり、治療の意味がなくなります。
おやつや間食は、低血糖症状が出たとき以外の場合は控えるほうが良いでしょう。
キャットフード選びのポイント。必要な栄養素とは?
キャットフード選びのポイントは「低炭水化物」です。
食べてはいけないものでご紹介した「とうもろこし・いも・穀物」に共通することは、すべて炭水化物ということです。
安価なとうもろこしや麦でカサ増ししたキャットフードを選ばないよう注意しましょう。
低炭水化物なキャットフードは下記で説明してます。
モグニャンについては下記からどうぞ
モグニャンキャットフードをお試し前に。成分と口コミを徹底解剖
カナガンキャットフードがおススメな理由と通販で買った方がお得な理由
2つめのポイントは「ビタミンB群」です。
ビタミンBは糖質を効率良くエネルギーに変えてくれる効果があり、糖尿病の治療に必要不可欠と言えます。
ビタミンB群には数種類のビタミンが含まれており、魚・果物・豆・小麦などから摂ることができます。
3つめのポイントは「食物繊維が多く含まれている」ことです。
食物繊維には血糖値の上昇を穏やかにする効果があるため、積極的に取り入れたい栄養素です。
食物繊維はお腹の中で膨らむことで腹持ちを良くする効果があり、糖尿病によるキャットフードのドカ食いを予防することが出来ます。
食物繊維は野菜に多く含まれているため、キャットフード選びの際は原材料をきちんと確認するようにしましょう。
最後のポイントは「高たんぱく」です。
キャットフードの基本は高たんぱくと覚えましょう。
猫ちゃんにとって主食である肉や魚(動物性たんぱく質)は、何よりも大切な栄養素です。
たんぱく質は丈夫な筋肉を作り、つやのある毛並みを保ち、健康な内臓を作ってくれます。
しかし「肉副産物」「○○ミール」と書かれている場合は注意が必要です。
人間が食べられない部位、病気や事故で死亡した動物の肉、内蔵・ひづめ・くちばしを使用しているキャットフードも存在します。
キャットフード選びの際は、主原料に「チキン」「サーモン」など明記されていることを確かめましょう。
打倒、糖尿病!療養食の成分を分析してみた。
そもそも療養食は一般のキャットフードと何が違うのでしょうか。
獣医師の指示のもと使用される療養用キャットフードの成分を分析を行っていきましょう。
療養食の特徴の1つは、食物繊維が多く含まれていることです。
食物繊維をより多く確保するため、主原料の次に多く「とうもろこし」「コーングルテン」「タピオカ」「セルロース(繊維質)」を使用しているようです。
しかし、一概に良いキャットフードとはいえない理由がありました。
とうもろこしはアレルゲンであり、消化が悪くお腹を壊してしまう猫ちゃんもいます。
穀物アレルギーへの影響についてキャットフードのサポートセンターへ問い合わせたところ「過去にアレルギー症状でお悩みでなければ問題ない」と回答がありました。
消化が悪い点についても「消化が遅く腹持ちが良い」と解釈しての利用である可能性が高いです。
タピオカには食物繊維が非常に多く含まれているのですが、「キャッサバ」という芋が原料であり、炭水化物かつ高カロリーです。
セルロースを使用している場合、なんの繊維質なのか具体的な原料名の記載がなく、不透明な印象を受けます。
これらの点から、野菜由来の食物繊維を使用したキャットフードが安心していると言えます。
もう1つの特徴は、低カロリーであることです。
療養食は、低カロリー高たんぱくの代名詞「チキン」を主原料に作られていました。
低カロリーを実現するために食物繊維を多く使用するのですが、それだけでは低たんぱくにより健康が損なわれてしまう可能性があります。
そこで穀物由来の精製されたたんぱく質や、必須アミノ酸である「タウリン」を添加し補っているようです。
カロリーは330kcal~380kcalと多少開きがある結果となりました。
そして、分析したキャットフードにはビタミンB群の「B1、B2、B6、B12、葉酸、ビオチン、コリン」が共通して含まれていました。
糖尿病の食事療法を行う際、一般的な成猫向けフードではビタミンBが十分に摂れない可能性があるため、これらの療養食を使うのは理にかなっているといえます。
療養食は一般的なキャットフードより高たんぱく低カロリーかつ、ビタミンBが含まれているという違いがあるようです。
いかがでしたか。
糖尿病と必要な栄養についてご紹介しました。
猫ちゃんの糖尿病は、インスリン注射を必要としないタイプが全体の半分以上とも言われます。
肥満気味の猫ちゃんの場合、低カロリーなキャットフードに切り替えるのと同じくらい運動が重要です。
そして、糖尿病の治療は素人が勝手に行って治癒できるほど甘くありません。
かならず獣医師と相談しながら治療計画を立てるようにしましょう。
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管理人がキャットフードを実際に試してみました。
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