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猫ちゃんのトイレ掃除は、うんちから健康状態を知るための良い機会でもあります。
しかし、普段は立派なうんちをしている猫ちゃんがいきなりお腹を下すと、焦ってしまいますよね。
猫ちゃんの体はとても繊細で、些細な事でも体調を崩してしまいます。
特に下痢と嘔吐は病気の予兆として現れることが多く、注意が必要です。
今回は注意すべき下痢の原因と予防策をご紹介します。
猫の下痢の原因とは?
猫ちゃんが下痢をする原因はいくつか考えられます。
大きな要因の一つは「食事内容」です。
食べ過ぎや食物アレルギーの影響で下痢になることがあります。
食事が原因の場合、給餌量の見直しやキャットフードそのものの見直しを行います。
次に「誤飲」の可能性が考えられます。
猫ちゃんに多いのがビニール袋や猫砂、人間の医薬品の誤飲です。
誤飲の多くは嘔吐と下痢がセットで症状として現れます。
また、リンパ腫の症状として下痢になることもあります。
キャットフードの見直しをしても改善しない下痢は、すみやかに動物病院を受診しましょう。
そして「ストレス」による下痢の可能性も考えられます。
例えば運動不足、飼い主さんからの愛情が不足している時など、猫ちゃんは体調を崩します。
ストレスが原因で下痢をしたり、毛が抜けてしまうこともあるため、日頃のストレス発散はとても重要なのです。
これらの原因を取り除くためには、何をすべきなのでしょうか。
次の項目で詳しくご説明します。
■食物アレルギー
慢性的な下痢の場合、食物アレルギーの可能性があります。
猫ちゃんが特に発症しやすい食物アレルギーは「穀物アレルギー」です。
穀物アレルギーも含んだ人口添加物の危険性については下記から
キャットフードの人工添加物の危険性。恐ろしい科学添加物
肉食動物である猫ちゃんの体は、穀物の消化がたいへん苦手です。
とくに小麦に含まれる「グルテン」は消化不良を起こしやすく、下痢や嘔吐を引き起こします。
また、キャットフードによく使われる「とうもろこし」も小麦とよく似たアレルゲンのため、注意が必要です。
そのほか「牛肉」も強いアレルギー反応があるため、チキンやサーモンを使用したキャットフードが多いようです。
食物アレルギーが疑われる猫ちゃんには、穀物不使用のキャットフードが安全です。
■誤飲
猫ちゃんは興味があるものを口に入れて確かめようとする習性があり、誤飲の事故が起きてしまいます。
ビニール袋やおもちゃ、猫砂、ボタンや人間の医薬品は特に飲み込みやすく、猫ちゃんの口に入りそうなものを放置しないよう注意が必要です。
誤飲してすぐは症状がなく、しばらく経つと下痢が始まることが多いです。
また、ふんばってもうんちが出ない場合や、お腹を痛がる場合「腸閉塞」を起こしている危険性があります。
シニア猫が腸閉塞を起こした場合、体力の問題で手術を受けられないケースも有るため、誤飲事故を防ぐよう飼い主さんが注意をしましょう。
猫ちゃんの誤飲は、なるべく早く動物病院を受診することが大切です。
■ウィルス感染
ウィルス感染は野良猫だけでなく、家猫にも充分ありえます。
特に危険なウィルスが「コロナウィルス」です。
コロナウィルスが原因となり発症する「猫伝染性腹膜炎」は、致死率の高い病気です。
猫伝染性腹膜炎の症状は、慢性的な食欲不振や内臓疾患、眼の疾患が起こるタイプと、胸水が溜まり、嘔吐や下痢を繰り返すパターンが存在します。
猫伝染性腹膜炎は投薬治療が主となりますが、ワクチンや確立された治療法がなく、完治は大変難しい病気です。
実のところコロナウィルスは、ほぼすべての猫ちゃんが持っています。
しかし、発症する猫ちゃんは一握りで、発症原因は不明です。
そのため予防策も「これ」というものがなく、室内の消毒やこまめな清掃、健康診断、ストレスを溜めないなど生活環境を改善することがあげられます。
そのほか「パルボウィルス」の感染も大変危険です。
コロナウィルスとは異なりワクチンの接種で防ぐことが可能なウィルスですが、感染してしまった場合の特効薬がありません。
パルボウィルス感染症の症状は成猫の場合「無症状」が多く、特に子猫が重症化するケースが多いのです。
パルボウィルス感染症が重症化すると、高熱・ひどい嘔吐と下痢に襲われた結果、脱水症状を引き起こします。
さらに白血球の減少や血便などの末期症状が出たのち、命を落としてしまうのです。
根本的な治療方法は無く、あくまで投薬による対処療法を行うことになります。
パルボウィルス感染症の予防策は「ワクチンの摂取」です。
ペットショップから迎えた猫ちゃんでも、外から迎えた猫ちゃんでも、必ず予防接種することをおすすめします。
■ストレス
猫ちゃんはストレスに大変弱い生き物です。
お引越しをしたり飼い主さんが構ってくれない場合など、猫ちゃんはストレスから体調を崩し下痢をしてしまいます。
お引越しをする場合、引っ越し前のおうちと引越し後のお家で家具のレイアウトが極端に変わらないよう注意するほか、猫ちゃんの匂いがついたものを必ず持っていくようにします。
引越し後は長い時間家を空けず、なるべく猫ちゃんと一緒にいてあげましょう。
猫が大好きな皆さまは、猫ちゃんに構わない日はないはずです。
しかし、仕事が忙しいから家事が忙しいからと、猫ちゃんを放ったらかしにしていませんか。
猫ちゃんの幸福感は精神の安定につながり、精神の安定は健康につながります。
下痢防止!猫のストレス解消法
ストレス解消法、まず1つめは「運動」です。
猫ちゃんに最適な運動は、上下運動と言われています。
家具を階段状に並べてあげるほか、キャットタワーを設置することが有効です。
下記の動画のような感じですね。
また、飼い主さんが積極的に遊びに誘ってあげることも大切です。
猫ちゃん用のおもちゃを持っていなくても問題ありません。
猫ちゃんは動くものが大好きなため、飼い主さんの指でも衣料品の紐でも遊んでくれます。
ただし、猫ちゃんの口に入る小さな玩具は避けるようにしましょう。
2つ目は「ブラッシング」です。
コミュニケーションのため、1日いちどはブラッシングをおすすめします。
猫ちゃんはたいへんきれい好きですが、顎の下や後頭部など、ひとり(1匹)ではなかなかお手入れしにくい場所があります。
ブラッシングを行うことでストレス解消のほか、飲み込む毛の量を減らし「毛球症」を予防する効果があります。
また、全身を触りながら観察することで、怪我や病気がないかチェックすることも出来ます。
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猫ちゃんは親に甘えるときや幸せを感じた時、のどをゴロゴロ鳴らしますよね。
実はあの音、人間にとても良い効果があったのです。
猫のゴロゴロ音には血圧の上昇を防ぎ、免疫力を向上させる効果があります。
これはゴロゴロ音が人間にとって心地よい低周波であることが要因です。
つまり、猫ちゃんの幸せは飼い主さんの幸せでもあるということですね。
猫ちゃんも飼い主さんも楽しくストレスを発散し、猫ちゃんの健康維持につなげましょう。
猫の下痢を防ぐには
下痢の予防するためのポイントは以下のとおりです。
・栄養バランスが良いキャットフードを適正な給餌量で与える
・食物アレルギーを考慮したキャットフードを与える
・猫ちゃんをおうちに迎えたら健康診断を受ける
・ワクチン接種を行う
・猫ちゃんの生活環境を清潔に保ち、必要に応じて消毒を行う
・猫ちゃんのストレスを解消する
飼い主さんの努力で猫ちゃんの健康を守ることができるのです。
しかし、食事に関しては販売されているキャットフードがかなり多く、ひと目で判断できるものではありません。
ネームバリューや口コミだけでは分からない、本当に良いキャットフードはどう選ぶべきか、次の項目でご説明します。
猫が下痢をした時のキャットフード選びのコツ
「栄養価が高く、栄養バランスが良い」キャットフードを選ぶ必要があります。
人間の場合、5大栄養素をバランスよく摂るのが望ましいとされますが、猫ちゃんは炭水化物の消化が苦手なため、極力減らすことが望ましいです。
肉食動物の猫ちゃんが多く必要とするのは肉や魚などの「動物性たんぱく質」です。
動物性たんぱく質は、健康な体と美しい毛並みを作ります。
次にオメガ3脂肪酸などの「良質な脂質」です。
脂質は体を動かすエネルギーに変換されるため、質の悪い脂質ではパフォーマンスが悪くなります。
そしてリンやカルシウム、マグネシウムなどの「ミネラル」も大切です。
ミネラルは強い骨を作り、内蔵を健康に保ちます。
最後に「ビタミン」です。
ビタミンは健康な目を作り、美しい毛並みを保ち、猫ちゃんの成長を助けます。
炭水化物は消化が遅く、他の栄養素と比較するとごく少量のみで問題ありません。
「米・玄米」は消化が遅く吸収されやすいため、もし炭水化物を取るならば米がおすすめです。
栄養価以外にも気をつけたいのが「添加物」です。
酸化防止剤や着色料の中には、発がん性が認められるものも含まれます。
この2つは猫ちゃんの食付きに一切関係がなく、明らかに不要です。
猫ちゃんの健康を考えると、無添加のキャットフードが望ましいといえます。
これらのポイントをまとめると、キャットフード選びでは「高たんぱく・アレルゲンフリー・無添加」が重要ということですね。
■オススメキャットフード
下痢予防の効果が期待できるキャットフードをご紹介します。
市販されているキャットフードとプレミアムフードの成分を比較しました。
キャットフード | 概要 | 評価 |
カナガン | 便の状態にかかわらず、栄養バランスの良いキャットフードをお探しの飼い主さんには「カナガン」をおすすめします。 詳しくは こちら をご覧ください。 |
★★★ |
ニュートロ ナチュラルチョイス 穀物フリー アダルト サーモン | 穀物不使用・無添加のキャットフードです。 動物性たんぱく質と植物性たんぱく質を組み合わせ、高たんぱくを実現しています。 原料が少ないぶん、栄養を添加して補っている印象を受けます。 繊維質にビートパルプが使用されており、下痢気味の猫ちゃんに与えるならば野菜由来の繊維質がほしいところでした。 繊維質そのものは4%とやや多めのため、軟便気味の猫ちゃんには良さそうです。 |
★★ |
オリジン シックスフィッシュ | 高たんぱく・穀物不使用・無添加のキャットフードです。 大麦・牛肉・小麦・豚肉不使用と徹底的にアレルギーの配慮がされています。 8種類の魚と豆からたんぱく質をたっぷり摂ることができます。 お通じケアは数種類のハーブと乳酸菌、クランベリー配合で尿路結石ケアもばっちりです。 ビタミンとミネラル以外の栄養添加もなく、栄養満点なキャットフードと言えます。 |
★★★ |
ウェルネス コア 室内猫用 | 高たんぱく・穀物不使用・無添加のキャットフードです。 健康に配慮した安全で安心なペットフードを作ることをコンセプトにしているだけあり、原料は良い物ばかり使用されています。 主原料のチキンのほか、植物性たんぱく質も豊富に含んでいます。 お通じケアの食物繊維と乳酸菌を豊富に含み、お腹の弱い猫ちゃんも安心です。 尿路結石ケアのクランベリー、関節サポートのグルコサミンとコンドロイチンを含むなど、あらゆる方面から健康に配慮していると言えます。 カロリーが 349kcal/100g とやや低めのため、不妊手術後の猫ちゃんやシニア猫におすすめです。 |
★★★ |
キャラット ミックス かつお仕立ての味わいブレンド | 国内産キャットフードで、ホームセンターに必ず置いてある一品です。 有名な商品ですが、成分に関しては不安が多いようです。 主原料が穀物(小麦・とうもろこし)のため、長期間与え続けると食物アレルギーを発症する可能性があります。 中白糖が使用されていますが、猫ちゃんの味覚は甘味をほぼ認識できないため不要と考えられます。 ミートミールとフィッシュミールも内訳が表記されず、内容の不透明さが際立ちます。 そして驚くほどたくさんの着色料が使用されていますが、着色は食付きに一切関係がないため不要といえます。 関節サポートのグルコサミン、お通じケアのハーブと酵母、ミネラルバランスの良さは評価できます。 総合的に見た時、愛猫になかなか与えたくないと思われる成分でした。 |
評価なし |
■まとめ
今回は下痢の原因と予防策についてご紹介しました。
猫ちゃんが下痢をしたら「少し様子を見ましょう」なんて考えていませんでしたか。
様子を見ている間にも、猫ちゃんの体調が悪化することもあります。
原因となり得ることに心あたりがない場合は、長い間様子を見ずに、獣医師さんへご相談くださいね。
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管理人がキャットフードを実際に試してみました。
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